1年制・2年制・3年制共通1年次:本科
エレクトリックギター製作基礎コース

ギター・ベース製作修理&リペア技術を習得するための基礎テクニックを学ぶ

授業カリキュラムは、原則としてすべての学生が初心者であるという前提で授業は進められますので、入学前にギタークラフトやリペアの知識がなくても問題ありません。まずギター、ベース製作修理などに必要な工具や機械類などの取り扱い方法を学ぶところから始まり、ポピュラーな工法をその初歩から学び一作目のスタンダードモデルを完成させます。2作目以降はオリジナルデザインでの製作が可能になり、1年間でタイプの違う3作品を製作します。また、1作目に製作したスタンダードモデルを利用してカスタマイズ(改造)も学びます。

「アコースティックギター製作基礎コース」については、以下のリンク先ページをご確認ください。

CURRICULUM

道具の仕立て/機械加工

ノミ、カンナ、小刀といったギター、ベース製作において基礎となる木工道具の使い方から学ぶ他、道具の手入れや管理方法等、初めて使う工具類に関しては実習前に時間をとって説明しています。 またノミやカンナといった手道具以外にも作業効率を上げるために工作機械類の使用は重要なポイントになります。初めて使う人がほとんどのこの実習では、安全な使用方法や管理方法を丁寧に指導しています。

CURRICULUM

製作モデル

デタッチャブルモデル製作

1作目ではデタッチャブル構造をもとにギターまたはベースの規定作品を製作します。 このデタッチャブル構造とは、ネックの部分とボディの部分が「取り外しできる」構造になっていてボルト(ネジ)で止める方式であることから、別名「ボルト・オン」構造とも呼ばれています。アメリカのフェンダー社で有名なこの構造は、ネック部とボディ部を別々に製作するため、生産効率を高めた優れた加工方法としても知られています。

スルーネックモデル製作

2作目のスルーネック構造は別名「通しネック」ともいわれ、ネック材がヘッドからボディエンドまで通り、「ウイング材」と呼ばれるボディ材をそのネック材の両側からはさむように接着しています。 この2作目からはオリジナルデザインが可能になるため設計、製図から学びます。 そして1作目の伝統工具の使い方に続き、2作目では工業機械の使い方を覚え、製作効率を高めていきますが、まずは安全な使い方を第一に正しい使い方を学んでいきます。

セットネックモデル製作

3作目のセットネック構造は、ネック部とボディ部に「ホゾ」と「ホゾ穴」と呼ばれる凹凸加工を施し接着剤でガッチリと固定する工法を呼んでいます。 技術的にもとても高くデリケートな木工加工が要求されるため、デタッチャブル、スルーネックといった製作経験を活かし、1年間の集大成になります。

TRAINING

カスタマイズ実習

規定3タイプのギター又はベースを製作した後に1作目で製作しだデタッチャブルモデルを教材にカスタマイズ(改造)実習を行います。

TRAINING

エフェクター製作実習

今日エレクトリック・ギターを演奏するうえで欠かすことのできないエフェクターについても学びます。エフェクターとはギターとアンプの間に接続し、ギターの音を歪ませたり、音質を変化させたりする装置のことで、ディストーション、 ファズといった多くの人が使用している歪み系のものから、ワウワウやトレモロ、フェイザーといった個性的な音質に変化させるもがあります。

STUDENT VOICE

好きこそものの上手なれ。手先に自信がなくてもGCAなら大丈夫。

本科 佐藤 郷さん

高校生の時、持っていたギターが壊れてしまい、自分で直そうと調べるうちに、自分も作ってみたいと思うようになりました。
GCAの先生は本当に何でも知っていて感動することもしばしば。
先生と生徒という距離を感じさせなくて聞きやすいのもうれしいです。
設備が充実しており、恵まれた環境の中で着実にチカラがついているのを感じています。
それほどモノづくりは得意ではなかったのですが、形を整えたり美しく仕上がっていくのはやりがいがあります。
「苦手なことでも好きなことならできるんだな」と実感しています。
こうした経験を通して人間としても成長できています。
コミュニケーション下手だった僕が、最近では自分の意見をしっかり言えるようになり、自信もつきました。
クラスメイトとはとことん音楽や楽器の話ができるし、学校生活も本当に楽しい。
夢は信頼されるリペアマン。
夢に向かってがんばってます。

1年次修了後について

卒業または2年次研究科に進級します。
入学時に「1年制」を選択された方でも、1年次(エレクトリックギター製作基礎コース、またはアコースティックギター製作基礎コース)課程終了後、2年次(研究科)への進級が可能です。

卒業