ESPギタークラフト・アカデミーは、開発途中の作品やアーティスト本人のギターやベースが間近で見られる環境が実際の教材になっています。ここでは、授業中に仕事できた修理品やオーダー品をちょこっとお見せします。
ピックアップリペア
ESPのモニターアーティスト様からピックアップが大変なことになったと連絡がありましたので、早速ギターを預かり確認したところ.....。
なんと!
ピックアップの表面がめくれ上がり取れかかっていました。
これではピッキングの時にピックアップに当たってしまいます。プロの方の多くはライブをたくさん行うので、とても汗をかきます。このままだとコイルに侵入し、間違いなくサビてしまいます。音が出なくなる前に修理です。
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1プロの方って普通でないトラブルがよく起きます。それだけ弾きまくっているということだから尊敬します。
とりあえず剥がしてみます!
コイルが丸見えになりました。 -
2表面のプレートはかなり反りかえっていました。
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3この反り返ったプレートを矯正しながらもう一度貼るのですが、その前にピックアップのマグネットに付いたロウやホコリをシンナーなどでキレイにしていきます。
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4次に接着剤をマグネット周りに少なめに塗って行きます。
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5そして当て木を使ってプレートをはめ込みます。
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6はめ込んだらクランプをはずして、若干はみ出した接着剤をシンナーで拭き取って
完成です。接着剤は1時間くらいで硬化しますが安全のため1日放置します。 -
7このあとギターに戻してサウンドチェックをしてからご本人へお返ししました。
直った事にとてもビックリした様子で、とても喜んでいました! ESPスタッフ