ESPギタークラフト・アカデミーは、開発途中の作品やアーティスト本人のギターやベースが間近で見られる環境が実際の教材になっています。ここでは、授業中に仕事できた修理品やオーダー品をちょこっとお見せします。
レスポールカスタム バインディングリペア
今回のリペアは、レスポールのヘッドに巻かれているシマシマの装飾(バインディング)が一部剥がれているのを修理してくれないかと、依頼があり受け引き受けました。ピッタリと継ぎ目を合わせることはもちろんのこと、全体の古さに合わせた色を調合するのにちょっと苦労しました。でもそこはプロの技!ちゃんとリペアしましたよ!
-
1見ての通り、バインディングが一部欠損しています。ここに新たな専用の装飾材をはめ込んでいきます。
-
2このギターは帯が全部で5本重ねたものになっています。一気に貼らずに4本だけを束ねて端だけを接着剤で固めます。(全部接着すると帯が曲がらなくなるためです)。
-
3左端の継ぎ目をしっかりと形を合わせ、ヘッドの形状にそって丁寧に接着していきます。
-
4次に5本目の太めの帯を接着していきます。
-
5もう片側もピッタリに接着します。...慎重に!
はめ込み完了。いよいよ塗装です。 -
6まずは全体の雰囲気に似せた色を作り、エアーブラシで吹き付けていきます。古い帯と今回新しくはめ込んだ帯との継ぎ目が分からなくなるようにしなければなりません。(秘密です)
-
7継ぎ目もわからなくなり、色が合いました!まだこれだけでは終われません。
-
8周りの雰囲気に合わせるために、色を濁らせたり(筆塗りで調整)軽くキズを付けたり、色を剥がしたりして古さを表現してみました。
-
9やっと完成しました。どうでしょうか!.....。
ESPスタッフ