ハムバッキングピックアップ
ハムバッキングとは
身の回りには、蛍光灯や照明、テレビなどから出る電磁波といわれるものが飛び交っています。この電磁波がコイルに飛び込んでノイズとなって出ます。ハムバッキングPUは2つのコイルを使用して、飛び込んできたノイズを逆位相で混ぜ合わせる事により、ノイズを打ち消す(ハムキャンセルという)ことができるピックアップです。音声信号は同位相で直列につなげる事により、出力はコイル1つのときの約2倍となりパワフルなピックアップとなります。ハムキャンセル
音声信号は弦振動がピックアップのマグネットの磁束を変化させ交流磁界を発生されるのに対し、外来ノイズはPUのマグネットによる磁束とは別に、コイルに直接影響をあたえる磁束(交流磁界)として存在する。ハムキャンセルにするには2つのコイルに影響をあたえるノイズを逆位相で出力させなければいけません。ノイズの位相はコイル内を通過する電流方向によって決定されるので第一コイルと第二コイルの電流の回り方向が逆になるように接続すれば、2つのコイルから出力されるノイズは相殺されハムキャンセルされる。(図1)これはアンペールの右ネジの法則(図2)を参考に磁極の向きを変えれば電流方向を変えることができる。これが良くいわれる逆磁極である。片側のコイルだけをこうすることで、ノイズの位相は逆位相となって打ち消され、弦の信号は同位相で直列配線すれば出力は2倍になって取り出すことができる。しかし、これはまったく同じ条件で2つのコイルにノイズが乗った場合なので、実際は多少のノイズは出てしまう。
【補足】
右ネジの法則を使いましたが、これは直流の場合で電流の向きを説明しています。実際は交流信号のため時間でプラスと、マイナスが入れ替わり素早く変化しています。
掲載記事:ESPギタークラフト・アカデミー
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